この記事の「クラブ」は、ホステスが接客する会員制のクラブ・ラウンジ(風営法でいう接待を伴う飲食店)のことです。音楽やダンスを楽しむナイトクラブ(踊る場所)の求人は扱っていません。この種のクラブ・ラウンジで働く男性スタッフは、一般に黒服と呼ばれ、お客様の案内、席への誘導、ドリンクの取り次ぎ、会計、キャストの送迎などを担当します。給料は職種・給与形態・昇給や歩合の有無で決まります。黒服とボーイは、同じ役割を黒服と呼ぶ店もボーイと呼ぶ店もあり、呼び方は店ごとに違います。
クラブ・ラウンジの男性スタッフとはどんな仕事か
クラブ・ラウンジの男性スタッフとは、夜間営業の接客飲食店で、店舗運営を支えるスタッフ全般を指します。キャストとお客様の間に立ち、フロア進行・飲み物の提供・会計・送迎などを担当します。
こうした店は、風営法に基づく許可を受けて営業します。風営法は、風俗営業を営む者に客引きを禁じています(風営法 第22条第1項(e-Gov法令検索))。応募する側としては、求人に書かれた業務が、案内・運営・送迎・調理・会計といった内容であるかを見るのが基本です。
キャバクラの男性スタッフとの仕事内容の違いは店ごとに大きく、ここで一律の線引きはしません。黒服の仕事は黒服の解説、年齢や給料の仕組みはキャバクラのボーイ(黒服)の解説にもまとめています。
クラブの男性スタッフは何歳から働ける?
風営法第22条は、風俗営業を営む者に、営業所で18歳未満の者に客の接待をさせること、午後10時から翌日の午前6時までの時間に18歳未満の者を客に接する業務に従事させること、20歳未満の者に酒類またはたばこを提供することを禁じています(e-Gov法令検索)。労働基準法第61条も、原則として満18歳に満たない者を午後10時から午前5時までの間に使用することを禁じています(e-Gov法令検索)。夜の営業が中心のクラブでは、18歳未満(高校生を含む)は働けないと考えてください。
主な職種と仕事内容の違い
クラブ・ラウンジの男性スタッフには複数の職種があります。それぞれの役割を整理します。
黒服(フロアスタッフ・ボーイ)
当社の掲載データでは、男性スタッフ求人のなかで最も求人数が多い職種です。主な業務は、お客様のご案内・席への誘導・ドリンクオーダーの取り次ぎ・フロア全体の進行管理など。店舗の「顔」として動くため、コミュニケーション能力が活かせます。経験を積むと昇給や歩合給の対象になる求人もあります。
ドライバー(送りスタッフ)
閉店後にキャストや女性スタッフを自宅や最寄り駅まで送迎する業務です。普通自動車免許があれば応募できる求人が多く、接客が苦手な方でも検討しやすいポジションです。
キッチンスタッフ
フードメニューの調理・盛り付け・食材管理などを担当します。飲食経験者には歓迎されやすいポジションです。
案内スタッフ
店舗入口付近での来店誘導・予約確認・フロントでの接客対応などを行います。お客様の第一印象を左右する役割です。
キャッシャー・バーテンダー・外販スタッフ
キャッシャーは会計・レジ管理、バーテンダーはドリンクの作成・提供、外販スタッフは店舗外でのサービス・物販対応を担います。
幹部候補・店長候補
店舗管理・スタッフ育成・売上管理など、マネジメント業務を担うポジションです。経験者やリーダー志向の方に向いています。
職種別の給料目安(当社掲載データより)
以下は、当社の掲載データ(2026年8月時点・男性スタッフ求人108件の集計)をもとにした職種別の給料目安です。掲載額の幅であり、上限額が適用される条件や歩合の有無は求人ごとに違うため、あくまで目安としてご覧ください。この集計はキャバクラ・クラブ・ラウンジなど夜系の男性スタッフ求人をまとめたもので、クラブだけの数字ではありません。
| 職種 | 給与形態・水準(目安) | 件数 |
|---|---|---|
| 黒服 | 月給25万〜100万円 / 時給1,300〜2,000円 / 日給12,000〜20,000円 | 55件(37+16+2) |
| ドライバー(送り) | 日給5,000〜10,000円 / 時給1,300〜5,000円 | 17件(15+2) |
| 案内スタッフ | 月給30万〜50万円 / 時給1,300円 / 日給14,000円 | 6件(4+1+1) |
| キャッシャー | 月給28万〜30万円 / 時給1,500円 | 3件(2+1) |
| キッチン | 時給1,300〜2,000円 / 月給30万円 / 日給12,000円 | 7件(5+1+1) |
| 外販スタッフ | 月給30万〜40万円 | 2件 |
| バーテンダー | 月給30万円 / 時給1,200〜1,500円 / 日給12,000円 | 5件(2+2+1) |
| 幹部候補 | 月給30万〜80万円 | 2件 |
| フロアスタッフ | 月給35万円 | 1件 |
| ボーイ | 月給23万〜60万円 | 1件 |
当社の掲載データでは、黒服が全108件中55件と求人数の約半数を占めています。月給の上限額は幅があります。上限額の適用条件や歩合の有無は求人ごとに違うため、応募前に確認しましょう。
給料はどんな条件で上下するか
- 職種:黒服・ドライバー・キッチン・幹部候補など、役割で水準が変わります。
- 給与形態:月給・時給・日給が混在しています。比べるときは同じ形に直して見ます。
- 深夜勤務手当:午後10時から午前5時の勤務には、労働基準法第37条第4項に基づく割増賃金(通常の賃金の25%以上)が適用されます。(出典:労働基準法 第37条第4項(e-Gov法令検索))
- 歩合・インセンティブ・昇給:売上や役職に応じて変動報酬が加算される求人があります。
給与の上限は実績・経験・店舗規模で大きく異なり、高収入が保証されるものではありません。
未経験者が職種を選ぶときのポイント
- 接客・コミュニケーションが得意 → 黒服・案内スタッフが向いています。
- 人と話すのが苦手・運転が好き → ドライバーは接客負担が少なく、普通免許があれば挑戦しやすい職種です。
- 飲食・調理の経験がある → キッチンスタッフは経験を活かしやすい職種です。
- 数字の管理・正確な作業が得意 → キャッシャーは几帳面な方に向いています。
- 将来的にマネジメントを目指したい → 幹部候補・店長候補は、キャリアアップを見据えた求人です。
応募前に確認しておきたいこと
- 給与の内訳(固定給・歩合・深夜手当の比率)
- シフトの柔軟性(週何日から・何時間から働けるか)
- 研修制度の有無(未経験者向けのサポートがあるか)
- 交通費・制服支給などの待遇
- 雇用形態(アルバイト・契約社員・正社員など)
- 業務内容に客引きなど法律上できない内容が含まれていないか
特に「月給〇〇万円〜」と幅のある求人は、入社時の保証給と上限の差が大きい場合があります。面接時に「入社直後の保証給はいくらですか」と確認するのが賢明です。
よくある質問
クラブの黒服スタッフは未経験でも応募できますか?
未経験歓迎としている求人もあります。接客マナーや店舗のルールは入店後の研修で覚える形が多いものの、店舗によって求めるスキルや雰囲気は異なります。応募前に面接や職場見学で確認しておくと安心です。ただし、18歳未満は働けません。
クラブ男性スタッフの給料は何によって変わりますか?
担当する職種(フロアスタッフ・ドライバー・店長候補など)、給与形態、勤務時間帯、経験・スキルの有無、昇給や歩合の有無によって変わります。深夜(午後10時から午前5時)の勤務には25%以上の割増賃金が必要です。具体的な条件は本文の職種別データと各求人ページで確認してください。
黒服とボーイの違いは何ですか?
呼び方は店舗によって異なり、同じ役割を黒服と呼ぶ店もボーイと呼ぶ店もあります。応募先では、呼び名ではなく求人票の業務内容と給与条件で比べることをおすすめします。
クラブのドライバースタッフとフロアスタッフはどちらが自分に向いていますか?
ドライバースタッフは送迎業務が中心で、普通自動車免許や運転経験が活かせるポジションです。フロアスタッフは接客・案内・店舗運営補助が主な業務で、人と関わることが得意な方に向いています。本文の「未経験者が職種を選ぶときのポイント」も参考に、得意分野から選んでみてください。
まとめ
ここでいうクラブは、ホステスが接客する会員制のクラブ・ラウンジです。男性スタッフには黒服・ドライバー・キッチン・案内スタッフ・キャッシャー・バーテンダーなど多様な職種があり、当社の掲載データ(2026年8月時点・108件)では黒服が求人数の約半数を占め、月給25万〜100万円の幅広い求人が確認されています。
働けるのは18歳以上で、給料は職種・給与形態・昇給や歩合・深夜の割増賃金で変わります。求人票の業務内容と給与の内訳を確認し、自分の強みや生活スタイルに合ったポジションを選んでください。