「高校生でも引っ越しバイトってできるの?」「単発で今すぐ稼ぎたいけど、体力的にきついのかな…」そんな疑問や不安を持っている高校生は少なくありません。引っ越しバイトは体を動かす仕事だからこそ、始める前に条件・仕事内容・向き不向きをしっかり把握しておくことが大切です。このページでは、高校生がバイトで引っ越し作業に挑戦するときに知っておくべきことを、求人の実態データを交えながら丁寧に解説します。
高校生が引っ越しバイトを始められる条件
年齢・保護者同意のルール
労働基準法では、満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで(中学校卒業前)は原則として働けません。高校1年生以上であれば年齢条件は満たしますが、18歳未満は深夜労働(午後10時〜翌午前5時)が禁止されています。引っ越しは早朝スタートの現場が多いため、早朝勤務については問題ありませんが、深夜帯に及ぶシフトは受けられません。
また、未成年者(18歳未満)が雇用契約を結ぶ際は、保護者(親権者または後見人)の同意書が必要です。求人に応募する前に、保護者に相談して同意を取っておきましょう。多くの引っ越し会社は採用時に同意書の提出を求めます。
学校の規則を先に確認する
公立・私立を問わず、アルバイトを禁止または許可制にしている高校は多くあります。無断でバイトを始めると、学校の規則違反になるケースがあるため、担任や保護者に相談してから応募するのが安全です。特に単発・短期の引っ越しバイトは「許可証が要らない」と思われがちですが、雇用契約を結ぶ以上は就労とみなされます。
日雇い派遣の禁止と「昼間学生」の例外
2012年10月1日から、労働契約が30日以内の「日雇派遣」は原則禁止になりました。ただし、厚生労働省のQ&Aによれば「原則禁止とされたのは日雇派遣であり、直接雇用による日雇就労は禁止されていない」とされています。つまり、引っ越し会社に直接雇用される単発バイトは規制の対象外です。
派遣会社を通じて働く場合でも、「昼間学生」は例外として日雇派遣が認められています。高校生は多くの場合この要件に該当しますが、派遣会社への登録時に学生証の提示を求められることがあります。
引っ越しバイトの仕事内容|高校生が担当できる作業
主な作業の種類
- 荷物の搬出・搬入:段ボール箱や家具を旧居から運び出し、新居に運び入れる。最も体力を使うメインの作業。
- 梱包・養生:家具や壁を傷つけないよう毛布や養生テープで保護する。丁寧さが求められる。
- トラックへの積み込み・積み降ろし:効率よく荷物を積む作業。ベテランスタッフの指示に従って動く。
- 開梱・整理補助:新居で段ボールを開け、指定の場所に荷物を置く補助作業。
- 清掃・後片付け:作業後の梱包材の回収や軽い清掃。
高校生に任せてもらいやすい作業・難しい作業
| 作業 | 高校生への適性 | 理由 |
|---|---|---|
| 段ボール・軽い荷物の運搬 | ◎ 向いている | 体力があれば十分こなせる |
| 梱包・養生作業 | ○ やりやすい | 手先の器用さと丁寧さが活きる |
| 大型家具・家電の搬出入 | △ 補助が中心 | 経験・筋力が必要。最初はサポート役 |
| トラック運転 | ✕ 不可 | 普通免許が必要(高校生は原則不可) |
引っ越しバイトの時給・稼げる金額の目安
公表データ(バイトル/ディップ株式会社の職種別平均時給・2026年7月の掲載求人から算出)によると、移転・引越しの平均時給は1,304円(東京都内は1,395円)となっています。掲載件数は8,067件と求人数も豊富です。
仮に実働8時間のシフトで入った場合、1,304円×8時間=約10,432円(目安)が一日の収入の参考になります。東京都内の現場なら1,395円×8時間=約11,160円(目安)です。ただし実際の実働時間は現場や会社によって異なるため、あくまで目安として捉えてください。
また、引っ越しバイトは繁忙期(3月・4月、9月)に求人が増え、時給が上がりやすい傾向があります(一般的な傾向であり、保証されるものではありません)。
引っ越しバイトのきつさと楽さ|正直なリアル
きついと感じる点
- 体力の消耗が大きい:重い荷物を何度も運ぶため、慣れない人は初日に筋肉痛になることがほとんどです。
- 早朝スタートが多い:午前8時や7時半スタートの現場も珍しくありません。
- 天候に左右される:夏場の炎天下や雨の日でも作業は続きます。
- お客様の目がある:荷物を傷つけないよう常に気を遣う必要があります。
やりがい・楽な点
- 単発で入りやすい:「今週だけ稼ぎたい」という高校生のスケジュールに合わせやすい。
- 体を動かすのが好きな人には向いている:デスクワークが苦手な人でも活躍できる。
- チームで動く達成感がある:1日の作業を終えたときの達成感は大きい。
- 日払い・週払い対応の求人が多い:すぐに現金が必要なときに助かる。
高校生が引っ越しバイトを探すときのポイント
求人を探す際に確認すべきチェックリスト
- ✅ 「高校生歓迎」「18歳未満OK」の記載があるか:明記されている求人を優先する。
- ✅ 保護者同意書の手続きが明確か:事前に準備できるよう確認しておく。
- ✅ 勤務時間が深夜帯にかからないか:午後10時以降の作業がある現場は18歳未満には不可。
- ✅ 日払い・週払いの条件が明確か:「当日払い」「翌日払い」など支払いタイミングを事前に確認。
- ✅ 交通費支給の有無:現場が遠い場合は交通費が出るかどうかで実質収入が変わる。
- ✅ 単発か継続勤務かを確認:1日だけ入りたい場合は「単発OK」と書かれた求人を選ぶ。
引っ越しバイトと他の単発バイトの時給比較
公表データ(バイトル/ディップ株式会社・2026年7月)をもとに、引っ越しバイトと近い単発系の職種を比較してみましょう。
| 職種 | 平均時給(全国) | 掲載件数 |
|---|---|---|
| 移転・引越し | 1,304円 | 8,067件 |
| 資材搬入・荷揚げ | 1,418円 | 7,051件 |
| イベント会場設営 | 1,349円 | 14,978件 |
| イベントスタッフ | 1,550円 | 152,430件 |
| 軽作業(アルバイト) | 1,397円 | — |
引っ越しバイトの時給は他の単発系と比べると平均的な水準ですが、体力仕事が得意な高校生にとっては十分に稼げる選択肢です。体力に自信があるなら「資材搬入・荷揚げ」も選択肢に入れてみてください。
引っ越しバイトに向いている高校生・向いていない高校生
向いている人の特徴
- 体を動かすことが好き、または体力に自信がある
- スポーツや部活で体を鍛えている
- 短期間・単発でまとめて稼ぎたい
- チームワークを大切にできる
- 指示をしっかり聞いて動ける
向いていない人の特徴
- 腰痛・膝の痛みなど身体的な不安がある
- 早起きが極端に苦手
- 重いものを持つことへの強い抵抗感がある
- 学校の規則でアルバイトが禁止されている
向いていないと感じた場合でも、同じ単発・日払い系でイベントスタッフや軽作業など体への負担が少ない仕事もあります。自分の体力や状況に合った仕事を選ぶことが、長く安全に働くための第一歩です。
まとめ
- 高校生が引っ越しバイトを始めるには、保護者の同意書・学校の許可・深夜勤務の回避という3つの条件確認が必須。
- 仕事内容は荷物の搬出入・梱包・養生が中心。最初はベテランスタッフのサポート役として動くことが多い。
- 公表データによる平均時給は1,304円(東京1,395円)で、単発・日払い対応の求人が多い。
- 体力的にきつい面は正直にあるが、体を動かすのが好きな高校生には達成感が大きく、短期間で稼ぎやすい仕事。
- 求人を探す際は「高校生歓迎」「18歳未満OK」「深夜帯なし」「日払い対応」の記載を必ず確認する。
「今すぐ稼ぎたい」という気持ちは、行動する力に変えられます。引っ越しバイトは決して楽な仕事ではありませんが、1日働き切ったときの達成感と収入は、きっとあなたの自信につながるはずです。まずは条件に合う求人を一件探してみることから始めてみてください。あなたの一歩を応援しています。