「警備員バイトってきついの?それとも楽なの?」——結論から言うと、きつさは警備の種類と現場で大きく変わります。屋外で立ち続ける交通誘導は体力的にきつく感じる人が多く、屋内の施設警備は比較的ゆとりがある、という傾向があります。この記事では、警備業法上の4つの種類、きつい面・楽な面、法律で決まっている教育、当社の掲載データによる給与の実態を、向き不向きの判断材料としてまとめます。
警備員バイトの種類を把握しよう(警備業法の1号〜4号)
警備業法第2条は、警備業務を次の4つに分けています。(出典:e-Gov法令検索「警備業法」第2条)
| 区分 | 主な仕事内容 | 求人での呼ばれ方の例 | 体力的な負荷の目安 |
|---|---|---|---|
| 1号警備 | 事務所・商業施設・駐車場などで、盗難などが起きないよう見張る・巡回する | 施設警備 | 低〜中(屋内が多い) |
| 2号警備 | 人や車が多く集まる場所、通行に危険がある場所で、事故が起きないよう警戒する | 交通誘導警備、イベント・雑踏警備 | 交通誘導は高め(屋外・立ち仕事)、雑踏は中 |
| 3号警備 | 現金・貴金属・美術品などの運搬中の事故を警戒する | 貴重品運搬警備 | 現場による |
| 4号警備 | 人の身体に危害が及ばないよう、そばで警戒する | 身辺警護 | 現場による |
アルバイトで募集が多いのは、1号(施設警備)と2号(交通誘導・雑踏警備)です。この分類を頭に入れておくと、「きつい・楽」の判断がしやすくなります。なお、警備員になれるのは18歳以上です。警備業法第14条は、18歳未満の人は警備員になってはならないと定めています。(出典:e-Gov法令検索「警備業法」第14条)
警備員バイトのきつい面を正直に解説
まず、きつい面から見ていきましょう。応募後に「こんなはずじゃなかった」と感じるのが一番つらいからです。
交通誘導は屋外・立ち仕事が基本
警備求人の中で最も件数が多いのが交通誘導警備です。当社の掲載データ(2026年8月時点・294件中)では、交通誘導は104件(日給制)で、294件の約35%を占め、種別ごとでは最も多くなっています。屋外での立ち仕事が基本のため、夏の炎天下・冬の寒風はそのまま体にこたえます。
夏の暑さについては、2025年6月1日から、職場の熱中症対策が事業者の義務になりました。WBGT値28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行うことが見込まれる作業では、事業者に、体制整備・手順作成・関係者への周知が求められます。(出典:厚生労働省 熊本労働局「職場における熱中症対策」)応募の際は、休憩の取り方や水分補給の体制を確認しておくと安心です。
夜勤・長時間シフトがある
施設警備などでは、夜間の巡回・宿直勤務が含まれることがあります。生活リズムが崩れやすく、慣れるまでに時間がかかる場合もあります。仮眠・待機の時間が休憩として扱われるのか、労働時間として扱われるのかは、求人票や労働条件通知書で確認しましょう。
天候・季節に左右される
屋外警備は天候の影響を直接受けます。雨の日も風の日も現場に立つことがあるため、体調管理が欠かせません。
精神的な緊張感
イベント・雑踏警備では、大勢の人を安全に誘導するプレッシャーがあります。施設警備でも、トラブル対応が発生することがあり、判断力と冷静さが必要です。
警備員バイトの「楽な面」も正直に解説
きつい面を見たうえで、「それでも選ばれる理由」もお伝えします。
施設警備は体力的に比較的ゆとりがある
商業施設やオフィスビルの施設警備は、屋内での巡回・受付対応が中心です。炎天下に長時間立ち続けるような負荷はなく、体力に自信がない方や年齢が高めの方でも取り組みやすいと言われています(あくまで個人差があります)。
「待機」の時間が存在する
施設警備や夜勤の宿直業務では、巡回と巡回の間に待機時間が設けられていることがあります。この間は比較的ゆとりがありますが、仮眠が取れるかどうかや、待機の扱いは現場によって異なります。
未経験可の求人が多い
当社の掲載データでは、294件中217件(約74%)に「未経験可」の記載があります。警備員には法律で決められた教育があり、未経験でも会社が実施する教育を受けてから現場に出る形が一般的です(詳しくは後述)。年齢の条件は求人ごとに異なるため、求人票で確認してください。
日払い・週払い対応の求人が存在する
当社の掲載データでは、日払い対応の記載が29件、週払い対応の記載が33件ありました。「すぐにお金が必要」「給料日まで待てない」という方にとって、これは大きなメリットです。全求人の中の一部ではありますが、探せば見つかる数です。
種類別・給与の実態(当社データより)
「実際いくら稼げるの?」という疑問に、当社の掲載データ(2026年8月時点・給与記載のある178件の集計)をもとに答えます。
| 種類 | 給与の幅(掲載データ内の目安) | 主な給与形態 |
|---|---|---|
| 交通誘導警備 | 日給6,500〜20,000円 / 時給1,000〜2,000円 / 月給11万〜35万円 | 日給制が主流 |
| 施設警備 | 時給1,000〜2,000円 / 日給9,000〜12,770円 / 月給20万〜27.5万円 | 時給・日給 |
| イベント・雑踏警備 | 時給1,120〜2,100円 / 日給9,000円(掲載1件) / 月給23万円(掲載1件) | 時給・日給 |
| その他警備 | 日給6,500〜25,340円 / 月給19万〜50万円 / 時給1,000〜2,000円 | 日給・月給 |
幅が大きいのは、地域・経験・資格・シフトの長さによって報酬が変わるためです。上記はあくまで当社掲載求人内の目安であり、すべての現場で同水準が保証されるわけではありません。
なお、掲載地域は東京30件・大阪25件・兵庫25件・愛知23件・神奈川19件が上位となっており、都市部ほど求人数が多い傾向があります。
未経験でも始められる? 法律で決まっている教育
警備業法第21条は、警備業者に対し、警備員に警備業務を適正に実施させるための教育と、必要な指導・監督を行うことを義務づけています。(出典:警視庁「警備員の教育時間」)新たに警備員になる人への新任教育は、資格や経験のない一般の警備員の場合、基本教育と業務別教育を合わせて20時間以上とされています(資格や経験がある場合は減免があります。警視庁の掲載ページは2019年12月更新)。この20時間以上は、令和元年8月30日の警備業法施行規則の改正で、従来の30時間以上から見直されたものです。(出典:滋賀県警察「警備業者の方へ」)
つまり、警備員は採用された後、会社が実施する教育を受けてから現場に出るのが原則で、自分で事前に資格を取る必要はありません。会社の指示で受ける義務の研修の時間は、原則として労働時間にあたり、賃金の対象です(厚生労働省のガイドライン)。研修中の時給の額は会社ごとの契約によるため、応募時に確認しておくと安心です。
「自分に向いているか」を判断するチェックリスト
以下の項目に当てはまるほど、警備員バイトへの適性がある可能性があります。
- 屋外・立ち仕事でも一定時間は耐えられる体力がある
- ルーティン作業を黙々とこなすのが苦にならない
- 体力より精神的な安定感・落ち着きに自信がある
- 夜勤・変則シフトに対応できる生活スタイルがある
- すぐに稼ぎたい・日払い・週払いを希望している
- 未経験から始めたい・会社の教育を受けて始めたい
逆に、「炎天下の屋外作業は体力的に難しい」という方は、施設警備や夜間の宿直系の求人を中心に探すと、体への負担を抑えやすくなります。
よくある質問
警備員バイトはきつい仕事ですか?
配属される現場の種類によって、きつさの内容は大きく異なります。屋外の交通誘導は暑さ寒さや立ち仕事がつらいと感じる人が多い一方、屋内の施設警備は比較的ゆとりがあるといわれます。長時間の立ち仕事や夜勤がつらいと感じる人がいる一方、単調な作業が苦にならない人には比較的楽に感じられる仕事です。
警備員バイトに資格や経験は必要ですか?
未経験・無資格でも始められる求人が多くあります。ただし、18歳未満は警備員になれません。また、採用後に会社が行う新任教育(資格や経験のない場合は20時間以上)を受けてから現場に出ます。
警備員バイトの給与は何で変わりますか?
勤務する現場の種類・夜勤や深夜帯のシフト・勤務地・担当する警備の区分などが主な変動要因です。具体的な水準は本文の「種類別・給与の実態」と各求人情報を参照してください。
施設警備と交通誘導警備の違いは何ですか?
施設警備(1号警備)は商業施設やビルなど建物内の安全を守る業務が中心で、交通誘導警備(2号警備)は工事現場や道路などで車や歩行者の誘導を行う屋外業務が中心です。勤務環境や体力的な負担の傾向が異なります。
まとめ
警備員バイトの「きつい・楽」は、種類と現場によって大きく変わります。要点を整理します。
- きつい面:交通誘導は屋外・立ち仕事で体力的負荷が高い。夜勤・天候の影響もある。
- 楽な面:施設警備は屋内中心で体力的ゆとりがある。待機時間が設けられている現場もある。
- 日払い・週払い:当社データで日払い29件・週払い33件の記載あり。すぐに稼ぎたい方にも選択肢がある。
- 未経験・年齢:未経験可の求人が約74%。会社が行う新任教育(一般は20時間以上)を受けてから現場に出る。警備員になれるのは18歳以上。
- 給与:交通誘導の日給は6,500〜20,000円(目安)と幅広く、現場・地域・経験で変わる。
「自分には無理かも」と思っていた方も、種類を選び、自分の体力・生活スタイルに合った現場を探せば、続けられる可能性があります。まずは「未経験可」「日払い」「施設警備」などの条件で求人を絞り込んでみることが、最初の一歩として現実的です。